TOEICではリスニング対策が欠かせません。
しかし、多くの人が英語のリスニングを苦手にしているのではないでしょうか?
そこで、僕ぐれいと(@great_sci)が、これまでの長年にわたってTOEICを勉強してきた知見から、TOEICのリスニング対策のやり方を徹底解説します!
もくじ
TOEICリスニング対策の進め方
TOEICリスニング対策としては、以下のことをやります。
- Partごとの問題形式を知る
- リスニング力の強化練習をする(シャドーイングなど)
- 単語力を強化する
- リスニング問題のテクニックを知る
- 実践演習(TOEIC模試を時間を測って解く)
Partごとの問題形式を知る
TOEICはPart1〜Part7まであり、このうちPart1〜Part4がリスニング問題になります。
それぞれの形式を理解しておくことが大事です。
ざっくりと概要をまとめると、以下のようです。
- Part1:問題用紙の写真を見て、写真の内容に合致する選択肢を選ぶ
- Part2:ナレーションに対して合致する回答を選択する
- Part3:長めの会話を聞いたあと、会話の内容に合致する選択肢を選ぶ
- Part4:長めのナレーションを聞いたあと、その内容に合致する選択肢を選ぶ
リスニング力の強化練習をする
リスニング力を上げるためには、地道なリスニングの練習が不可欠。
一朝一夕で効果が出るものではありませんが、根本的にスコアアップを目指すなら、地道なリスニング練習は避けて通れません。
リスニング練習法としては、
- スクリプトを見ながら英語音源を聞く
- シャドーイング
- ディクテーション
があります。
これらの練習法を組み合わせて実践することで、確実にリスニング力がついていきますよ!
教材を繰り返し聴くだけでも多少は効果がありますが、真剣にスコアアップを目指すなら、細かいところまで聴き取れるように集中して練習すべき。
最適な練習方法がディクテーションとシャドーイングです。
シャドーイングとは、
英文を聞きながら、それを追いかけるように発音する
という練習法のこと。
実際に英語を口に出して発音することで、単語1つ1つが意識されると共に、英語のリズムを体に刻みつけることができます。
ディクテーションとは、
英文を聞き、それを紙などに筆記する
という練習法のこと。
ディクテーションをやることで、自分がどういった単語が聞き取れてないのかが明確になります。
ただし、ディクテーションやシャドーイングは、一定以上リスニング力がある中級者以上の学習方法です。
英語に自信が無いTOEIC初心者の方には消化不良になる可能性もあります。
初心者の方は、基礎的な英文法や語彙力の強化した上で、易しめの教材からリスニング練習にトライすると良いでしょう。
TOEIC初心者の方におすすめのリスニング勉強法について書いた記事があるので、ぜひ参考にしてみてください!
>> TOEICリスニングを強化!初心者におすすめの勉強法はこれ
単語力を強化する
リスニングの練習と並行して、TOEICに頻出の英単語を覚えていきます。
語彙を増やすことで、より多くの英語に反応できるようになります。(知らない単語はどう頑張っても聞き取れませんからね。。)
TOEIC対策の単語帳としておすすめなのが、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(通称「金フレ」)です。
著者のTEX加藤氏はTOEICマニアで、TOEIC対策の参考書を数多く執筆しています。(なお、本書に限らずTEX加藤氏の参考書はお勧めのものが多いです。)
リスニング問題のテクニックを知る
発展的な話になりますが、リスニング問題を解くテクニックも一通りおさえておくとスコアアップにつながります。
ここでは、TOEICリスニングパートのコツを2つほど書きます。
例えば、Part 2では、問題文の文頭を意識して聴き取るようにします。
また、選択肢が3つと少ないため、消去法で解くことが非常に有効です。
Part 3, 4についてはリスニングをする前に設問を先読みします。
先読みについてはこちらの記事を参照してください。
>> 【TOEICリスニング】先読みした設問が覚えられないあなたへ
それ以外にもリスニングのコツはたくさんありますこちらの記事でまとめています
>> 【超基本】TOEICリスニングのコツとテクニック|これだけは知っておけ
実践演習
仕上げにTOEIC模試(公式問題集など)を時間を測って解く練習をします。
リーディングも合わせて2時間200問を解くのがおすすめですが、まとまった時間が取れない場合はリスニングパートだけで良いのでやりましょう。
1問ずつ解くのと、ナレーションに合わせてリスニング100問を一気に解くのでは、全然違います。
本番により近い状態で解くことになるので、本番でも実力が発揮しやすくなります。
リスニングの悩み
というわけで、リスニング対策は上で書いたようなことをやればOKですが、人によってはなかなか英語が聴き取れるようにならないかもしれません。
リスニング力は1日や2日で劇的に伸びるものではなく、ある程度時間を要します。
リスニングが聞き取れない大きな要因の一つが、「ネイティブの発音に耳が慣れていない」です。
基本的に、ネイティブがしゃべる英語は、
- いくつかの単語が塊となって発音される
- 単語の一部が弱く発音されたり(弱形)、発音が省略されたりする
というかんじです。
裏を返すと、ネイティブが喋る英語において、単語一つ一つが明確に区切って発音されることはないわけですね。
こういったネイティブの発音に慣れていないことが聞き取りにくさの原因になっているのです。
例えば、
Would you like to make an appointment?
という英文は、ネイティブの人が発音すると、
ウッジュー ライクトゥ メイカン アポインメン?
のように聞こえます。
“Would you”や”make an”は塊になって発音されますし、”appointment”の語尾の”t”などはほぼ発音されません。
こういったネイティブの発音に慣れるためには、英語の音源(例えば、公式問題集のリスニングPartなど)を毎日のように聴き込むしかありません。
ただし、単に音源を聞き流しているだけでは効果は限定的です。(もちろん、やらないよりマシですが)
最初は短い文章からでいいので、英文を見ながらそれがどのように発音されているかを意識しながら音源を聴き込みます。
英語のリスニングがうまくいかない場合の原因と対策は以下の記事で詳しく書いています。
>> 【悲報】TOEICのリスニングが聞き取れない・・・|原因と解決策はこれだ!
リスニング対策の参考書・教材
TOEIC対策の参考書・教材はたくさんありますが、本当におすすめできるものは限られています。
リスニング対策におすすめの教材は、
- 公式問題集
- スタディサプリTOEIC
です。
いずれもTOEIC受験生の間で非常に支持されているものですし、僕自身も使ってみて効果が高いと実感したものです。
特にスタディサプリTOEICは、リスニングを強化したい方に非常におすすめです。
TOEICのリスニング対策におすすめの教材が、スタディサプリTOEIC(通称、スタサプTOEIC)です。
スタサプTOEICでは、カリスマ講師によるTOEICの対策講座、模試、単語集などが入っており、それらをスマホアプリやPCで勉強することができます。
スタサプTOEICがおすすめの理由の1つが、ディクテーションやシャドーイングが非常にやりやすいことです。
スタサプTOEICでは、すべてのリスニング問題に、ディクテーションとシャドーイングができるシステムが用意されています。(下の画像を参照)
※左:ディクテーションの画面。耳で音声を聴いて単語を入力する
※右:シャドーイングの画面。声が録音できるので、元の音源と自分の発音とを比較することが可能
- 文章が適度な長さで区切されている
- 簡単に音声を再生できる
- 声が録音でき、元の音源と自分の発音とを比較することが可能
など、ディクテーション・シャドーイングがやりやすい工夫が随所にされています。
これと同じことを市販の教材でやろうとすると、かなりめんどくさいです。
(実際に市販教材でディクテーション・シャドーイングを試したことがある人ならわかるはず…)
というわけで、スタサプTOEICはリスニングを短期間で強化したい人には、かなりおすすめです。
スタサプTOEICについては、下記の記事でがっつりレビューしますので、ぜひ参考にしてみてください!
>> スタディサプリTOEICを徹底レビュー!【口コミと評判はいかに?】
基本的にこの2つをしっかりやれば、リスニングスコア450以上を目指すことは十分可能です。
が、特定のPartを強化したいなど、必要に応じてそれ以外の参考書を組み合わせてもよいでしょう。
例えば、シャドーイングの教材としては、「TOEIC® L&R TEST 英単語ダイアローグ3000」がおすすめです。
TOEICの参考書については以下を参照してください!