TOEICのリスニング問題で、配点が大きいのがPart3, 4です。
ここをいかに制するかでリスニングの得点が決まると言っても過言ではありません!
そんなTOEICのPart3や4を解く際には、ナレーションが流れる前に設問の先読みをしておくのが定石。
でも、
先読みは意識してるつもりだけど、なんかうまくいかない・・・
という人って、結構いるんじゃないでしょうか?
ぐれいと
というわけで、この記事では、
- 先読みする余裕がない
- 先読みした内容が覚えられない…
という方に向けて、僕が長年のTOEIC受験で編み出したリスニングの設問を先読みするコツをご紹介します!
もくじ
TOEICリスニング問題の先読みって?
まず、「先読みって何なのさ?」という方のために、TOEICリスニング問題の先読みについてざっと説明します。
先読みとは?
先読みが必要になるのは、TOEICのPart3や4ですね。
これらの問題は、会話などのナレーションが流れた後、それに関する設問を3つ解くという形式。
その際、
ナレーションが流れる前に、設問に目を通して、事前にどういった内容が問われるかを把握する
ことを先読みといいます。
- 各Partの冒頭の説明アナウンスが流れている時間
- 問題を早く解き終えて、次の問題がはじまるまでの残り時間
を利用して行います。
基本的には後者の時間を使うことになるので、かなり限られた時間で先読みを行うことになります。
先読みの効果は?
先読みをすると何が良いかというと、
ナレーションの中で、設問の解答となるところにポイントをしぼって聴く・記憶に留めることができる
ということですね。
例えば、
“What is the man planning to do on Sunday?”
みたいな設問があったら、男の人が”Sunday”に何をするつもりなのか超意識して聴きますよね?
そんなわけで、先読みをすることで、「該当する箇所を記憶に残しやすい→ 正答率アップ」が期待できます。
先読みした内容が覚えられない原因
「先読みは大事」と口で言うは易し、行うは難し・・・。
「一応先読みは意識してるけど、うまくいかない…」という人は結構いるんじゃないでしょうか?
僕自身の経験も踏まえると、おそらく、原因は以下だと思います。
- 設問の意味が理解できてない
- 設問を読む時間が足りてない
- ナレーションが始まると記憶が消えてしまう
設問の意味が理解できてない
まず、考えられるのが、設問を読んでもその意味が理解できていないというパターンです。
やはり、先読みに使える時間は限られているので、設問を見たけど内容が頭に入らなかった、ということはよくあります。
以下のツイートのように、これを根本的に解決するには、英文の読解力を上げるしかありません。
TOEICのPart 3と4って、音声が流れる前にいかに設問を読めるかがポイントなので、半分は読解問題だと思っている
なので、スコアを上げるには地道にリスニング力と読解力を上げるしかない
ただ、設問の多くは似たような英文なので、パターンを頭に入れておくとちょっとだけ有利
— ぐれいと@TOEICがんばるおじさん (@great_sci) September 21, 2020
TOEICのPart3, 4は、半分はリーディング問題なのです。
ただ、後述する「Part3, 4の典型的な設問」を予め知っておけば、ある程度は有利になります。
設問を読む時間が足りてない
そもそも、先読みのための時間が取れてない、というパターン。
先読みは、基本的には、次の問題のナレーションが流れる前の僅かな時間を使うので、常に時間との戦い。
できれば、先読みのために10秒くらいは確保したいところですが、回答に迷っていると、あっという間に次の問題が始まってしまいます。
対策としては、ナレーションが終わってから選択肢を選ぶまでの時間を短縮するしかありません。
その際、考えても解けない問題に時間を使わないようにすることが大事です。
後述する「問題を捨てる覚悟を持つ」を参考にしてみてください。
あと、先読みにおいては、基本的に選択肢は見なくていいです。
設問の内容をしっかり理解することに時間を使ったほうが良いと思います。
ナレーションが始まると記憶が消えてしまう
設問をしっかり読んで理解したけど、なぜかナレーションが始まると記憶から飛んでしまう、というのもままありますね。
特にナレーションの出だしで何を言ってるのか「???」となったときに、顕著に起こる現象です(笑)
対策としては、設問の情報から、頭の中でストーリーをイメージすることで、頭に残りやすくなります。
詳細は後述する「設問全体からイメージを描く」を参考にしてみてください。
リスニングの設問を先読みするコツ
ここからは、リスニングの設問を先読みするための具体的なコツをご紹介します。
僕のノウハウを大公開しますよ〜!
- 典型的な設問を予め知っておく
- 設問全体からイメージを描く
- 意図問題は要チェック
- 図表問題は選択肢に注目
- 問題を捨てる覚悟を持つ
1.汎用的な設問を予め知っておく
先読みは、非常に限られた時間の中で行うので、英文を読んでさっと内容を頭に入れることが重要です。
Part3や4では、シチュエーションによらず汎用的に使われる設問があり、こういったものを予め知っておくと有利です。
以下、ご参考までに、汎用的な設問を挙げます。
テーマを問う設問
- What are the speakers mainly discussing?
- What is the main topic of the announcement?
- What is the announcement mainly about?
- Where is the conversation most likely taking place?
上記のように色々表現はありますが、意味はほぼ一緒です。
発生した問題について問う設問
- What is the problem?
- What problem does the man/woman/speaker mention?
- What does the man/woman propose/offer to do/suggest?
Part3, 4では結構な頻度でトラブってる場面が出てきます(笑)
どんな問題が起こってるかを問う設問と、問題に対して何をしてあげるかを問う設問をよく見かけますね。
話者やリスナーについて問う設問
- Who most likely are the man/woman/speakers?
- Who most likely are the listeners?
- What is the man/woman/speaker most likely working on?
- Where does the man/woman/speaker probably work?
「話者やその話を聞いているリスナーが誰であるか」を問う設問もよく見かけます。
これと似たもので、「話者がどこで働いているか」を問う設問もあります。
未来の予定を尋ねる設問
- What does the man/woman say he/she will do (時間)?
- What will happen (時間)?
会話やアナウンスの中で出てきた未来のスケジュールについて問う設問です。
先読みで、時間を意識して頭に入れましょう。
次のアクションを問う設問
- What will the man/woman/speaker do next?
- What does the speaker ask listeners to do?
Part3, 4においては、3番目の設問として、「次に何をしますか?」的な問いが結構な確率で来ますね。
この設問があったら、ナレーションの後半を特に意識して聴くようにしましょう。
設問全体からイメージを持つ
先読みのコツ2つ目は、設問全体からイメージを持つこと。
3つの設問を読んだら、頭の中におおまかなストーリーをイメージするのが効果的です。
例えば、
- 設問1:What does the man ask the woman to do?
- 設問2:What does the woman offer to do?
- 設問3:What will the man do next?
となっていたら、
男性が何かを女性に頼む
→女性が何かをしてあげる
→それを受けて、男性が次に何かをする
という大まかなストーリーが予測できますね。
そのストーリーを頭の中でイメージしておきます。
特にPart 3の場合、会話に必ず男性と女性が登場するので、性別を意識してイメージするとより効果的!
こういった、全体的なストーリーを頭に入れつつ、ナレーションを聴くことで、内容が理解しやすくなります。
意図問題は要チェック
設問にナレーターのセリフを引用して、意図を尋ねる問題が出ます。
- What does the man/woman/speaker mean when he/she says, “…..”?
- Why does the man/woman/speaker say, “…..”?
“…..”の中はナレーションで話される英文がそのまま入ります。
本来知ることができないナレーションの内容が文字で書いてあるので、ある意味お得です。
意図問題があったら、優先的に時間をかけて設問を読むようにしましょう!
図表問題は選択肢に注目
Part3, 4では、図やグラフを参照する図表問題が出題されます。
図表問題は選択肢に注目しましょう。
例えば、イベントのスケジュール(時間)が書いてあって、選択肢にはイベントの名前が並んでいるとします。
この場合、ナレーションでは、時間について言及される可能性が高いので、時間の話が出てきたら特に注意して聞きましょう。
問題を捨てる覚悟を持つ
TOEICの本番では、設問を先読みする時間を捻出するために、ときには問題を捨てる覚悟も必要です。
というのも、Part3や4では、迷っているとすぐに次の問題が始まってしまうからです。
こうなると先読みが全くできないまま、次の問題に突入してしまい、悪循環に突入してしまいます・・・。
そうならないためにも、わからない問題は潔く捨てて、次の問題にいく習慣をつけましょう。
明らかに違う選択肢を除いた中からエイヤーで決めます。
迷ったら、上の方の選択肢を選ぶなど、自分のルールを決めておいてもいいでしょう。
まとめ
というわけで、リスニング問題の先読みについてでした。
色々書いておいてなんなんですが、先読み含めて、Part3, 4は最終的には読解力の勝負になります。
上で書いたテクニックを踏まえつつ、リーディングもしっかりがんばりましょう。
先読みがうまくいってない人のお役に立てば幸いです!